吊り編みとは、英語でloopwheel(ループウィール)=日本語で吊り編み機という古き良き時代の編み機で編まれた生地のことです。吊り編み機は、明治の終わりから大正の始めにかけてヨーロッパから日本に伝えられた丸編み機の原点で、本来は高級肌着の生地を編むためのものでした。
吊り編み機は、糸に余分なテンションをかけず、糸をリラックスさせた状態でゆっくりと丁寧に生地を編み上げます。このため、糸そのものの柔らかな風合いがそのまま生かされた、ふっくらとした風合いの生地が出来上がるのです。洗濯を繰り返すうちにゴワゴワになってしまうことがないのも大きな特長です。
しかし残念なことに、その生産性の低さと高いコストのために、吊り編み機は日本でもごくわずかな工場にしか残っていません。また、長年の経験と勘が要求される吊り編み職人も、現在では数えるほどの人数です。
フジソウヘビーウエイトシリーズは、熟練の職人が吊り編み機で丹念に編み上げた、手作りのような風合いを持つ希少な生地を使用しています。
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何度洗濯をしても失われない、
独特の風合いがリピーターを生んでいます。 |